会頭挨拶

第33回日本色素細胞学会学術大会の会頭を務めさせていただく鶴田大輔と申します。2025年11月22日(土)・23日(日)の二日間、大阪公立大学阿倍野キャンパスにて本大会を開催するにあたり、ご挨拶を申し上げます。

日本色素細胞学会(JSPCR)は、全米色素細胞学会(PAPCR)、欧州色素細胞学会(ESPCR)、アジア色素細胞学会(ASPCR)と共に国際色素細胞学会連合(IFCPS)を支える主要学会の一つとして、日本における色素細胞研究の推進と情報発信に重要な役割を果たしています。本学会の特徴は、基礎研究者、臨床系研究者、美容・化粧品業界の研究者が一堂に会し、それぞれの分野の垣根を超えて活発に議論できる場であることにあります。その貴重な伝統を受け継ぎさらに発展させるべく、本年度の大会テーマは「色素細胞研究のミライ」といたしました。色素細胞の生物学的理解を深めるとともに、その応用が疾患の診断・治療、美容・化粧品分野にどのように貢献できるかを探ることを主眼としています。

近年の生物医学分野における技術革新により、シングルセル解析やオルガノイド技術、AIを活用した解析手法などが進歩し、色素細胞研究にも新たな視点がもたらされています。本大会ではこうした技術を取り入れた研究成果の発表をはじめ、国内外の第一線で活躍する研究者を招いた特別講演など、充実したプログラムを企画しております。

本大会は対面での開催を予定しており、研究者同士の直接的な交流を通じて、新たなコラボレーションの機会を提供できればと考えております。基礎研究者、臨床系研究者、美容・化粧品業界の研究者が一堂に会し、世代や分野を超えた活発な意見交換が行われることを期待しております。

本大会の開催にあたり、多大なるご支援を賜りました日本色素細胞学会の皆様、共催・協賛いただいた各機関の方々、そして準備に携わってくださった皆様に心より感謝申し上げます。参加される皆様にとって、有意義で刺激的な学術大会となることを願いながら、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

第33回日本色素細胞学会学術大会
会頭 鶴田大輔

大会事務局

大阪公立大学大学院医学研究科皮膚病態学
〒545-8585 
大阪市阿倍野区旭町1-4-3
事務局長 廣保翔
E-mail:33rdjspcr[at]gmail.com 
※[at]を@に置き換えてください